結果と私たちと生き方・考え方

「いのちのDIARY」

平成8年8月12日。私たちは夏菜が障害を持ってしまうかもしれないことを宣告されました。
でも私はあまり驚かなかった。

生まれる前に「どんな子が生まれるかわからない」と言われていたのと、実は大学で「未熟児の危険性」を学んでいたのです。大学でいろんな講義があったのですが医学部の教授の授業が受けられると聞いて受けた講義。2年間授業を受けたのですが今でも講義をとってよかった!と思うことが多いです。


その講義で「早産」と「未熟児」の授業がありました。教授が
「早産を引き起こす原因は不明のものときっかけとなるものがある。きっかけとなるものには妊娠中毒症やいろんな疾病。あと喫煙です。不明のものは原因を特定することが難しいです。早産で生まれると当然赤ちゃんは未熟の状態で生まれます。早産で生まれると未熟児又は最悪の場合死産となります。未熟児で生まれたとき、どのくらいの週数お腹にいたかが赤ちゃんの状態に影響します。いくら体重があっても胎内週数が少ないと危険が多い、また体重が少なくても胎内週数が少しでも長ければより予定日に産まれた赤ちゃんと差がなくなります。32週胎内にいればほとんどの内蔵の機能に問題がありません。その前に生まれた場合どうしても未熟で脳障害になることがあります。32週以内で生まれた赤ちゃんの1割ちょっとの子に脳障害が残ると言われています。」

数年前の講義なのに今でもそのときのことを覚えている・・・
夏菜はその1割の赤ちゃんになる可能性があるんだろう・・・

8月14日。面会に行くとまた人工呼吸器が着いていた。看護師さんは「夏菜ちゃんは生まれたとき肺がつぶれていて、お薬で膨らませたのですがどうも寝ていると肺が機能しないことが多く、何度も呼吸が止まってしまって危ないのでまた呼吸器をつけました。」

そっか・・・肺がつぶれていたんだっけ・・・直接肺に薬を注入したけど肺を膨らませることはできても、ちゃんと機能できないんだ。せっかく取れた呼吸器だけど仕方がないか・・・14日からミルクの注入量が3ccになった。やっと胃で消化できるようになったそうです。良かった。3ccなんてほんの少し。でもそれでお腹がいっぱいになる。そんなくらい小さな胃なんだな・・・


8月16日。
K先生との3回目の面談。主人はお昼を長めに取らせてもらって病院に来た。
いつもどおりインターフォンを押して、中に入った。
1週間で慣れてきた。白衣を着て、面談室に入った。

K先生はまだ面談室には来なかった。暫くして入ってきた。
「すみません。処置をしていたので遅くなりました。では夏菜ちゃんの様子をお話します。」

CTの映像を電気版に着けた。夏菜の頭の映像がある。10数枚の映像だった。

「ここの胡桃の実のようなところが脳室です。よく見てください。脳室の周りが白くなっていますね。そこは欠落してしまったところです。左右比べると右側の方がちょっとダメージが大きいようです。」

やっぱり・・・ダメージがあるんだ・・・

「もっとやられてしまうこともありますが夏菜ちゃんの場合この状態でとどまっています。たぶんこれ以上ダメージは広がらないと思います。たった10分間でこれだけダメージを受けてしまいました。夏菜ちゃんがセンターに移動して血漿交換をするまでの10分間でやっぱりドロドロになってしまった血液が脳で固まったようです。この後遺症は血液が固まっていなくても起きます。血管が未熟のためと心臓が未熟のためにおきるのです。」

「はい。それでどのくらいの障害が残るのですか?」
私はちゃんと受け止めないといけないので先生にはっきり聞いた。

「たぶん・・・歩行は無理でしょう。立位も難しいかもしれません。あと視神経もちょっとやられているのでちゃんと見ることができるのですが空間的なこと、平面立体を書き表すことなどがちょっと難しいかもしれません。あと数列的なこと。ここら辺はT先生のほうが専門なのでもうちょっと大きくなったら市内のリハビリセンターに行くといいと思います。」

「そうですか・・・一生歩くのが難しいと言うことですね。今の医学では無理ってことですね。」

「そうですね・・・脳細胞は再生できません。でもリハビリでカバーできることが多いと思います。お母さんとお父さんと僕と3人でできる限りがんばりましょう。僕もできる限り夏菜ちゃんの将来が輝かしいものにしてあげたいと思っています。」


ありがとう先生・・・そうだね・・・歩けなくても輝かしい将来を作るのは夏菜で、私たちはできるだけサポートしてあげる。それが私たちの使命。

夏菜には夏菜に与えられた運命。
私たちは夏菜の運命を一緒に進んでいけばいい。

後ろを見ない・・・前を見る・・・きっといいことがあるはず!
歩けなくても・・・何か夏菜には夏菜だけの夏菜ならではの何かがあるはず。
それを一緒に見つけよう!一生かけて見つけようじゃない!私は負けない。
だってこんなに小さな夏菜ががんばっている!

主人はちょっとショックだったらしい。
いつか・・・いつか歩けるかもしれないとそのとき思ったそうです。
でも私は今の医学では不可能と言われたので、案外「歩けない」というのをすんなり受け止められた。

きっと歩けない代わりに何かがある!それってすごい生きがいではないかな?
夏菜、ありがとう。夏菜が歩けないということで私は素晴らしい生きがいをもらったよ。
生きる・・・いろんな生き方がある・・・


さあ!夏菜!探そうじゃないか!夏菜に与えられた運命。未来にある何かを一緒に見つけ出そう!ともに生きよう!「生きる」ことを楽しもうじゃない!


そして、私は今までの考え方と違う考え方になっていくのを感じた。
誰かのせいにしないこと。
過去に振り返っても戻れないこと。
未来は自分たちで作っていくこと。
障害は夏菜の一部であること。
夏菜は私たち家族の一員で一緒に生きていく・・・


夏菜・・・一緒に生きていこうね・・・
生きるのって素晴らしいよ


どうなんだろうか・・・きっと他の人には「不幸」に見えるかもしれないが、
私はとても「幸せ」を感じた。
「生きる」ことの素晴らしさ・・・
夏菜が私に教えてくれた・・・
だからこそ「幸せ」なのだ。障害に負けない。
何があっても夏菜は夏菜なんだから・・・そして私は夏菜のお母さんだから・・・


続く・・・



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by chisato-antares | 2009-08-14 12:08 | いのちのDIARY | Comments(8)

Commented by ゆうき at 2009-08-14 21:12 x
幸せそうにキラキラと輝いていているな。
私がこのブログに抱いた第一印象です。
その印象は、四ヶ月が経過した今も変っていません。
夏菜ちゃんやCHISATOさんが放つ輝きは、
その生きる姿勢から来ているんですね。
今、胸が凄く熱いです。生きているって、命って素晴らしい。
気付かせてくれたCHISATOさん、夏菜ちゃん、ありがとう!
夏菜ちゃんが、夏菜ちゃんを応援する方々がとても眩しいです。
Commented by yukacan at 2009-08-14 23:46 x
1ccのミルクも消化できなかった夏菜ちゃんが3ccを消化できるようになって、そして7ヶ月の頃の今と変わらぬ夏菜ちゃんの笑顔、ここまで来るだけでも私たちには想像もできない色々困難を乗り越えてこられたのでしょうね。同じことしか書けないけれど、夏菜ちゃんはchisatoさん一家にとって大きな宝物でしたね。
お兄ちゃんの引退、お疲れ様でした。たくさんの中学生が一生懸命弓道に熱中していると聞いただけで未来に希望が持てるような気がします。
Commented by chisato-antares at 2009-08-15 08:45
ゆうきさんへ
障害を知った私はとにかく「楽しく生きよう!」とそれだけを考えていました。どんな風になるんだろうか・・・とか心配しいちゃうとマイナスになってしまう。だから「生きる」ことを楽しむ!せっかく生まれてきたんだもんね。ゆうきさんも一緒に楽しく生きようね~
Commented by chisato-antares at 2009-08-15 08:58
yukacanさんへ
夏菜はたった1ccも消化できなかったんですよ~2時間たってもチューブから吸い取るとそのままだったそうです。あまり胃の中に入ったままにすると胃炎を起こすので2時間で吸い取るそうです。1ccかた始まった栄養。3cc・・・5ccと増えていくのを知って夏菜の生命力にびっくりさせられました。まだまだハードルがあった夏菜ですが今はこんなに元気!夏菜には本当に生きることの素晴らしさを教えてもらったな・・・
兄ちゃんはとうとう引退です!と言っても時間があるときは弓を引きに行くとか?体が忘れてしまわないように週に2~3回引きに行くそうです!お友達も引くとか?本当の引退は卒業してからかも!でも春休みに行くといっていたな・・・兄ちゃんの学校の先輩は卒業しても引きに来ているんですよ。なので全く会うことがなかった先輩の顔を知っているんですよ~
Commented by halutarou at 2009-08-15 11:43
おじゃまします♪
『いのちのDIARY』 胸が熱くなりました。
1ccから3cc・・・夏菜ちゃんも小さなからだで一生懸命生きようと頑張っていたんだと思うとすごく感動して涙が出そうになりました。
夏菜ちゃんは、母の・・・家族の大きな愛に包まれて、一歩一歩前に進んで来られたんですね。

私も自分の生き方を考えてみようと思いました。
生きるってほんとに素晴らしいことなんだ。。。
それを、自分でつまらないモノにしたくないですものね。
しっかり前を見て、感謝して、楽しく過ごしたいです。

夏菜ちゃんは夏菜ちゃんらしく、素敵な日々を過ごして、そしてこれからもずっと輝いていくんだろうな。。。
Commented by halutarou at 2009-08-15 12:00
連投すみません(汗)
リンクさせてください(^∇^)
これからもよろしくお願いします♪
Commented by chisato-antares at 2009-08-15 12:25
halutarouさんへ
どうも!小さな夏菜がここまで大きくなりましたよ~これからもよろしくお願いしますね!一度しかない人生!楽しみましょうね~
リンク私もさせていただきますね!紹介文をこれから考えるね~ちょいとお待ちくださいね!お互い楽しいブログにしましょうね~
Commented by sakuraちゃん at 2009-08-16 22:53 x
3ccのミルクでお腹一杯になるって、やはり小さな
胃だったんですね。それが大きくなって!
喜ばないとね。嬉しい事です。

>誰かのせいにしないこと。
 過去に振り返っても戻れないこと。
 ・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・

>今までの考え方と違う考え方になっていく

とってもよくわかります。私も大腸がんになったとき
今までの考え方がある程度、いや!全く違う考え方に
変わったのを覚えています。

今を大事に生きて行こうと思ったものです。
それが今も続いています。

前向きのなっているchisatoさん、素晴らしいです。
生きるって事はほんとに素晴らしいですね!!

お互い、いや!夏菜ちゃんもみんな!頑張って元気で
行きましょうよ!!皆とだったら楽しい!!

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